ハムスターのその子は嵐の夜に我が家にやってきました

私がジャンガリアンハムスターであるその子に出会ったのは、夕暮れ時の近所のペットショップでした。わらわらと小さなケースに入れられて700円という破格のお値段で売られていましたが、売れ残ってしまうと、爬虫類のエサにされてしまいそうな気がして、思わず購入することを決意して連れて帰ることにしました。

その日は雨が降っていて、大嵐のようななか、濡れないようにと慎重になって家路についたことは今でも昨日のことのように覚えています。

出逢った時の気持ちとしては、某CMで昔放送されていたお父さんがペットショップのワンちゃんに一目惚れするというのと同じようなシチュエーションであり、本当に目が合ったというか、この子が私を選んだのではないかという運命的な出会いだったと思います。

だからこそ、私はその子のお世話をすることになったその日から、亡くなるまでずっと観察し、ともに生き、一生懸命愛情を惜しみなく与え続けてきたつもりです。

今、そのジャンガリアンハムスターは、すでに亡くなってしまいました。

 

それもハムスターとしては大往生である4歳になっていたこともあるので、今となっては仕方がなかったのではないかと思います。でも、じつは、亡くなる半年ほど前から、悪性リンパ腫であることを動物病院で指摘され、身体が小さいことから麻酔をかけただけで死亡してしまうリスクが避けられないからと、外科的手術だけは諦めたものの投薬とバランスの良い栄養満点の食事を出すことによって、ともに闘病生活をがんばってきたつもりでした。

病院も一件だけでなくいくつもの獣医さんによるセカンドオピニオンも受けてきましたし、病院に通院する際にも極力ストレスを与えたくないという理由から、家の目の前までタクシーを呼んで通っていました。一度タクシー運転手さんに、ハムスターのことを言うとびっくりされてしまったことを覚えています。

ジャンガリアンハムスターのその子との思い出は、いつだって驚きの連続でした。

 

はじめてハムスター飼育をしたのですが、こんなにも愛情を通わせることのできる動物であるということを初めて知りました。いつか別れの日が来ることは最初の出会いのときから分かってはいましたが、本当に切なくなってしまいしばらくペットロスを経験することになりました。